法教育について

弁護士野田俊之

当事務所は、「弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする」との弁護士法1条1項の規定に従い、社会貢献・公益(プロボノ)活動にも積極的に取り組んでおり、例えば、子ども達の健全な成長をサポートする活動や、外国籍の方々の人権を擁護する活動などに取り組んでおります(当事務所HP「プロボノ活動」参照。)。

 

今回は、私が積極的に取り組んでいる「法教育」という活動について、ご紹介したいと思います。

 

1 法教育とは

 

法教育とは、「法律専門家ではない一般の人々が、法や司法制度、これらの基礎になっている価値を理解し、法的なものの考え方を身につけるための教育」とされております(法務省HP参照)。

 

2 実際の活動

 

私の所属する京都弁護士会の法教育委員会では、以下でご紹介するような出前授業、ジュニアロースクールなどの活動に取り組んでいます(過去の活動や詳細については、下記の京都弁護士会のHPをご覧ください。)。

 

(1)出前授業

出前授業とは、京都府内の学校の依頼を受けて、弁護士を各学校に派遣して、生徒に対して、様々なテーマで授業を行うという取り組みです。授業のテーマについては、各学校の要望により、憲法問題や労働問題、弁護士の仕事についてなど、多種多様なテーマについて、授業を行っております。

 

なお、現在、京都弁護士会法教育委員会は、「いじめ予防授業」として、生徒の皆さんと一緒にいじめについて考える授業に積極的に取り組んでいます。私も、先日、宇治市内のある小学校5年の生徒の皆さんを対象に、いじめ予防授業のテーマで、出前授業を実施させていただきましたが、授業の中では、「いじめは、いじめられる人も悪い」という考え方が正しいのかという難しいテーマや、いわゆる「いじめの四層構造」について、生徒の皆さんと一緒に考えていくことで、生徒の皆さんにいじめのことについて真剣に考えてもらう良い機会になったのではないかと思います。

 

(2)ジュニアロースクール

ジュニアロースクールとは、中学生又は高校生を対象として、毎年夏休みの時期に、京都弁護士会で行われている参加型のイベントです。

平成30年度においては、ある商店街で起こった揉め事をテーマに、中学生又は高校生が調停委員となって、当事者双方の言い分を聞き取った上で、紛争解決のために望ましい解決案を話し合うという調停体験が行われました。私も微力ながら運営に関わらせていただきましたが、参加された中学生又は高校生は、当事者双方の言い分に真剣に耳を傾け、大人にはない柔軟な発想で、解決に向けた議論をされており、参加者だけでなく、弁護士や保護者の方にとっても大変有意義なイベントではないかと感じています。

 

(3)高校生模擬裁判選手権

高校生模擬裁判選手権とは、1つの事件を素材にして、参加各校が、検察チーム・弁護チームを組織し、法律実務家の支援を受けながら、高校生自身の発想で争点を見つけ出し、整理し、模擬裁判を行う大会です。

京都弁護士会法教育委員会では、京都府下の各校に支援弁護士を派遣することにより、様々な角度からの支援を行っています。

 

(4)府市民講座

京都府民・市民の方々を対象に、裁判や法律により身近に触れていただける機会として、府市民法律小教室と法廷傍聴という取り組みを行っています。

府市民小教室は、弁護士が、各回異なるテーマについて、法律の基本問題をわかりやすく解説する無料の連続講義です。

法廷傍聴は、事前に弁護士から裁判制度、地方裁判所で行われる裁判の概要やポイントなどを解説した上で、参加者に裁判を傍聴していただき、その後に、弁護士から傍聴した事件についての解説や質疑応答を行っています。

 

本コラムをご覧いただき、ご関心を持たれた生徒や保護者の方、京都府民・市民の方は、当職又は京都弁護士会まで、お気軽にお問い合わせいただければと思います。

 

【参考URL】

■法務省HP:http://www.moj.go.jp/housei/shihouhousei/index2.html

■京都弁護士会HP:https://www.kyotoben.or.jp/syokai_houkyouiku_top.cfm

 

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