弁護士 森下裕

意匠のハナシ①~意匠って何?~

皆さん「意匠」という言葉を聞いたことがあると思います。匠とついているぐらいですから、「意匠」とは伝統工芸品なんかにつけられるというイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。しかし、令和元改正で意匠の範囲が広がったため、今では昔の意匠のイメージとは大きく変わっていると思います。

今回はその「意匠」について簡単にご説明しようと思います。

 

「意匠」というのは、商標と同じく特許庁に登録しなければ意匠権として権利が発生しません。そして、「意匠」の定義には以下の3つが挙げられています(意匠法2条1項)。

 

①物品の意匠

②建築物の意匠

③画像の意匠

 

この他にも組物の意匠(意匠法8条)や、内装の意匠(意匠法9条)も意匠登録できるようになりました。

 

このうち、①の物品については、昔から認められているので、イメージがしやすいとおもいます。例えば、テーブル、車、家電製品等があげられます。

 

②の建築物については、従来意匠として認められなかったものですが、令和元年改正によって加えられたものになります(施行は令和2年4月1日)。

国内最初の建築物の意匠は、令和2年11月に株式会社ファーストリテイリングの商業用建築物(意匠登録第1671773号)、東日本旅客鉄道株式会社の駅舎(意匠登録第1671774号)です。

詳しくはこちらを御覧ください。

https://www.meti.go.jp/press/2020/11/20201102003/20201102003.html

(経済産業省のHPに飛びます)

 

③の画像ついても、従来意匠として認められなかったものですが、令和元年改正によって加えられたものになります(施行は令和2年4月1日)。

国内最初の画像意匠は、株式会社小糸製作所の車両情報表示用画像(意匠登録第1672383号)です。

詳しくはこちらを御覧ください。

https://www.meti.go.jp/press/2020/11/20201109002/20201109002.html

(経済産業省のHPに飛びます)

 

この様に、建築物・画像など、今までのイメージとは違った意匠も登録されはじめました。

未だ施行から間もないので、まだまだ数は少ないですが、これからどんどん増えていくので、どのような登録意匠ができるのか楽しみにしておきましょう。

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